JournalsAnnals of Internal Medicine |
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患者さんへのまとめ(Summaries for Patients)セリアック病の診断における血清学的検査およびHLA-DQタイピングの精度Accuracy of Serologic Tests and HLA-DQ Typing for Diagnosing Celiac Disease4 September 2007 | Volume 147 Issue 5 | Page I-34「患者さんへのまとめ」は ,患者さんが近代医学の複雑でしばしば迷わすような用語をよりよく理解することを助けるためにAnnals誌によって提供されるサービスです. 下記の「まとめ」は, 「セリアック病の血清学的検査とHLA-DQタイピングの精度」というタイトルの論文からのものです. |
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何が問題であり,これまでにどのようなことが分かっていますか? セリアック病は小麦,ライ麦,大麦に含まれるタンパクであるグルテンに対する反応により起こります.セリアック病の人たちは,グルテンを含んだ食べ物を摂取すると,そのたんぱく質に対する免疫反応を引き起こします.免疫反応は小腸の内壁にダメージを生じ,そのことは栄養素の消化吸収を難しくします.昔から知られるセリアック病の症状は,腹痛,下痢と体重減少です.全く症状の出ない人たちもいます.軽度の疲労感や脱力感など,はっきりしない軽い症状の人もいます.治療はグルテンを含んだ食事を注意深く避けることです. 医師は小腸の内壁から組織サンプルを採ること(小腸生検と呼びます)で診断をします.抗体を血液検査で調べることも病気の診断の補助となります.抗体検査は生検の代用とはなりませんが,どの患者さんが生検を必要とするかを決めることの補助となります.セリアック病は遺伝性ですので,血液での遺伝検査も有用でしょう.抗体検査と遺伝子検査の組合せが,それぞれ個別の検査に比較して有用かどうか, はっきりとしていません. この研究の目的は何ですか? セリアック病の診断に,抗体検査と遺伝子検査の組合せが,それぞれ個別の検査に比較して有用かどうかを明らかにすることです. どのような人たちが試験の対象になっていますか? セリアック病を疑う症状を示し,消化器科へ紹介となった患者さん463人です. どのような研究がおこなわれましたか? 研究者らはすべての患者さんから生検検体を採りました.それから抗体検査と遺伝子検査のために血液を採取しました.生検結果はセリアック病の診断に用いられ,病気を持っている人の中で抗体を持つ人とそうでない人の割合を調べ,更に病気を持っていない人の中で,遺伝子検査が陽性の人とそうでない人の割合を計算しました.そしてその結果を比較しました. この研究からどのような結論が出ましたか? 16人がセリアック病を有していました.ある抗体検査は他の検査よりも正確でした.遺伝子検査で陽性であったとしても,常にセリアック病が認められるわけではありません.しかしながら,遺伝子検査で陰性ならば病気は否定されることが示されました.抗体と遺伝子検査の組合せは,個々の検査単独での診断の確からしさと同等の結果を示しました. この研究にはどのような限界がありますか? セリアック病患者さんの数が少ないので,検査を比較することは容易ではありません.これらの知見は,主にプライマリ・ケア医から専門医に紹介された患者さんに当てはまります.症状のためにプライマリ・ケア医で診察される人たちには当てはまりません. この研究の意義はどのようなものでしょうか? セリアック病の診断に,抗体検査と遺伝子検査の組合せは,個々の検査単独の場合と同等の精度である結果が示されました.これらの検査は,どの患者さんで小腸生検が必要かどうかを,医師が判断する手助けになります.しかしながら,何れの検査も,生検の代わりにはなりません. (翻訳:伊熊睦博) |
| English Abstract |