JournalsAnnals of Internal Medicine |
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総説(Reviews)メタ解析:慢性腎臓病患者におけるビタミンD製剤の有用性は証明されずMeta-analysis: Vitamin D Compounds in Chronic Kidney DiseaseSuetonia C. Palmer, MBChB; David O. McGregor, PhD; Petra Macaskill, PhD; Jonathan C. Craig, PhD; Grahame J. Elder, PhD; and Giovanni F.M. Strippoli, MD, MPH(Hons), MM 18 December 2007 | Volume 147 Issue 12 | Pages 840-853 |
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背景: ビタミンD製剤は2次性副甲状腺機能亢進症の予防と治療目的に広く使用されている. 目的: ビタミンD製剤が慢性腎臓病患者における骨代謝の生化学検査所見,心血管系疾患,および死亡の予後を改善するか否かについて検討する. 情報源: MEDLINE(1966年1月から2007年7月まで),EMBASE(1980年1月から2007年7月まで)およびコクランデータベースについて発表言語を問わず検索した. 研究の選択: 慢性腎臓病患者におけるビタミンD製剤についての無作為化比較試験を対象とした. データ抽出: 二人の著者が独立してデータ抽出をおこなった. データ合成: 76臨床試験が調査対象となり,3667名の患者が登録された.ビタミンD製剤は死亡,骨痛,血管石灰化,あるいは副甲状腺切除術の必要性の相対的リスクを減少させなかった.以前から汎用されているステロール型ビタミンD製剤の服用は,対照群と比較した場合,高カルシウム血症および高リン血症の相対的リスクをそれぞれ2.37倍 (95%信頼区間,1.16 - 4.85),および1.77倍(95%信頼区間,1.15 - 2.74)増加させたが,血中副甲状腺ホルモン濃度への一貫した低下作用は認められなかった.最近新しく開発されたビタミンDアナログ製剤では,対照群と比較した場合,高リン血症は増加しなかったものの高カルシウム血症の相対的リスクを5.15倍 (95%信頼区間,1.06 - 24.97)増加させた一方,血中副甲状腺ホルモン濃度については加重平均にて-10.77 pmol/L (95%信頼区間,-20.51 - 1.03)減少させた.血中副甲状腺ホルモン濃度の低下作用については,静注投与が経口ビタミンD製剤よりも有効性は高かったが,静注製剤の方がより高用量にて使用されていた. 研究の限界: 死亡率については76臨床試験中8試験において解析されているのみであり,個々の患者の予後について解析している研究が少なく,また,新しく開発されたビタミンDアナログ製剤と以前から汎用されているステロール型ビタミンD製剤の効果を直接比較検討したのは5つの臨床試験のみであった.いくつかの比較検討において一貫性のある結果が得られなかった理由は,今回のメタ回帰分析の手法では説明できない. 結論: ビタミンD製剤については,一貫性のある血中副甲状腺ホルモン濃度への低下作用は認められず,個々の患者の予後に対する有益な効果も証明されていない.慢性腎臓病患者に対するビタミンD治療の意義については未だ定まっていない. (翻訳:田村功一) |
| English Abstract |